このサイトでは、「エロイカより愛をこめて(From Eroica with Love)」を題材とした、英語での厖大な二次創作群を翻訳しています。サイト管理者には原作者の著作権を侵害する意図は全く無く、またこのサイトにより金銭的な利益を享受するものでもありません。私が享受するのは、Guilty Pleasure - 疚しい楽しみ-だけです。「エ ロイカより愛をこめて」は青池保子氏による漫画作品であり、著作権は青池氏に帰属します。私たちファンはおのおのが、登場人物たちが自分のものだったらいいなと夢想 していますが、残念ながらそうではありません。ただ美しい夢をお借りしているのみです。

2011/09/16

A Thousand Break-ups(6/7) Payment - by Margaret Price


A THOUSAND BREAK-UPS - Six: Payment
by Margaret Price
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翌朝、情報部のオフィスに出勤したエージェントたちの目に入ったのは、特大の花瓶いっぱいに生けられた茎の長い薔薇の花束で、それはGの机の真ん中に載っていた。明らかにエロイカからの贈り物だった。カードなど見なくてもそれは判った。

「G、伯爵と付き合い始めたのか?」Aがからかった。少佐に見つかったら大変だ。

Gは咳払いをした。きまりわるそうだった。「いいえ、ちがうの。これはね、たぶん感謝のしるしだと思うの。」

「感謝って、なんの?」

Gはもじもじした。「ええと、あのふたりがね、ええと、そう、ええと、ええと、」

「さっさと言えよ!」Rが腹立たしげに怒鳴った。

「伯爵が、賭けを総取りにしたのよ。」Gはとうとう白状した。

沈黙が降りた。

最初に口を開いたのはAだった。「なんだって?」


「聞いてよ。」Gは少佐の部屋の方へてをひらひら振った。助かったことに、少佐はまだ来ていなかった。「あれって、二人で仕組んだことだったのよ。少佐はあたしたちが賭けていることを知っていたの。それで・・・。最初はお芝居だったみたい。それがそのうち意見が合わなくなって、手に負えなくなったの。途中から本気で喧嘩になっちゃったのよ。それから・・・ええと、そして・・・。えい、もうっ!」彼は椅子に座り込み、机に頭をうずめた。


「Gって、『グローリア』のGだったのか?」Rが唖然とした声で言った。

机にうつぶせになったまま、Gはうなずいた。

「俺達は全員アラスカ行きだ。」Bはうめいた。

「伯爵が少佐をなだめてくれたわ。」Gが座りなおして言った。

「助かった・・・。」

「伯爵が、『お仕置きしたいならここで仕事をさせたほうが効果的だよ』って説得したの。」

「さささ最悪うぅぅ・・・」

恐怖に駆られた部下達からそれ以上のコメントが噴出する前に、少佐が登場した。彼は穏やかで落ち着いていて、かつ薄い笑みを浮かべていた。鉄のクラウスの最も恐ろしい表情だった。「おはよう、諸君。」

部下達は恐怖に駆られて叫び返した。「おはようございます、少佐!」

「全員、パリでの任務についてのレポートを本日中にまとめて提出するよう命ずる。」彼は自分の部屋へ向かいながら告げた。そして肩越しに振り返り、冷たい笑顔で部下達をねめつけた。


「全員がレポートを提出できるかどうか、賭けるかね?」







A THOUSAND BREAK-UPS 7/7 Start Again へ続く・・・





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