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2012/04/23

FEET OF CLAY 04 Magnum Force - by Margaret Price




 
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作者から:ちょっとやり過ぎだってのは認めざるを得ないですね。でもこのまま読み進んできただければ、状況はこの第四章からいい方向へ向かいます。






Magnum Force - マグナムの威力


任務に終日集中することは難しかった。実のところ、昨年あたりから伯爵との逢瀬が近づくたびに、それが難しくなってきているのだった。特に今回は少佐の注意力散漫にもそれなりの理由があった。かれはちょっとしたサプライズを計画していた。一日の終わりに彼は不機嫌な唸り声を上げて部下たちを先に帰らせ、全く急いでいないような振りを自分に強いながら車に向かった。


何もかもが順調だった。少佐の計画を邪魔するような急な任務が入ることもなかったし、部長がにやにや笑って彼を呼び寄せ、少佐の私的生活について何やら意見を述べだすといったこともなかった。道路までが普段より空いていた。本来であればクラウスは早めに山荘に到着してドリアンを驚かせてやりたかった。だが仕事は仕事で、それを放り出していくわけにはいない。エロイカに逢うために早退するなどとは、もちろん口が裂けても言えなかった。周囲は未だに少佐がエロイカの髪の毛一本すら毛嫌いしていて、さっさとくたばることを願っていると考えていた。


関係が始まった最初の数カ月のころは、鉄のクラウスとエロイカを演じるのはむしろ簡単だった。第三者の目がある所では用意されたキャラクターを演じ続ければよかった。だが山荘では彼らはクラウスとドリアンであり、恋人たちだった。ドアを閉じると同時に、二人は仮面を脱ぎ捨てた。このことが始まってから、あと数週間でもう十年になるのだった。だが今でもなお、クラウスは時折このことが信じられないことがあった。彼はあのとき山荘で起こった奇矯ななりゆきを思い出した。あの事件が二人に仮面を脱がせ、クラウスが真のドリアンを知るきっかけを与えたのだった。おれのドリアン。


山荘についた頃にはほとんど日が暮れていた。山荘の窓すべてに明かりを見て、クラウスは眉をひそめた。ドリアンは先に到着したときはいつも、窓辺に燭台を置くのが普通だった。暖炉の火を入れることもあった。続いてクラウスは、ドリアンが車の向きをいつもとは逆に停めているのに気づいた。


くそっ。


それは何年も前に取り決めた合図だった。伯爵が一人ではない場合には、車の向きを逆にしてクラウスにそのことを知らせる。中にいる何者かの正体を確かめないうちは、鉄のクラウスの仮面は脱げなかった。


クラウスは車を降り、伯爵の車に向かった。むき出しの地面に残る足跡から何人いるかが推定できるといいが。そこで彼は、伯爵が荷物を下ろす際に故意に地面に落とした絹のスカーフを見つけた。彼はそれを拾い上げた。クラウスのしかめ面がいっそうひどくなった。そのスカーフは一年目の記念日にクラウスからドリアンにプレゼントしたものだった。十年近く前の話だ。クラウスがそのスカーフを自分で選び、買ったのだ。ドリアンは何度も繰り返し、私の宝物なんだよと微笑んだ。


ドリアンがなんらかの意図なしにこれを地面に落とすことはありえない。何かが…


クラウスは山荘をさっと振り返った。彼の目は二階のベッドルームに釘付けになった。その窓もまた、煌々とした明かりを灯していた。かれはマグナムを取り出し、一階の窓を覗き込みながら入り口ににじり寄った。彼は山荘の周囲を一周し、すべての窓を確認した。一階には誰も居ないことは確実だった。ドリアンを含めて。


クラウスは静かにドアを開け、体を滑り込ませた。ロフトからの声を聞きつけ、階段へ近づいた。その声の内容を理解した時、彼は激怒のあまりほとんど卒倒しそうになった。ドリアンが叫び声を上げ、クラウスの激怒は殺意に変わった。




* * *


「すっかり広がったな。え?変態?」フランクがせせら笑った。彼はベッドの上にいて、鮮血の止まらないドリアンに挿入していた。「さあ、もっと泣けよ金髪。静かすぎて楽しめねえぜ。」男が腰を鋭く突き出すと、ぐったりした伯爵が鋭い叫び声を上げた。「それだぜ、それ!」


「続けろよ、カウボーイ!」チャーリーが横からけしかけた。フランクは半死半生のドリアンを突き続けた。


彼らはかわるがわる伯爵を強姦し続けていた。最初はチャーリーだった。彼は数分で果て、横で見ていたフランクを笑い死にさせそうになった。フランクが飲んだアルコールの量が彼の嗜虐的な性癖を増幅していた。彼は伯爵を絶叫させるような行為だけを求めていた。


彼は飲み干したばかりの酒瓶を逆さに持ち、たった今チャーリーに引き裂かれ、血を流しているその部分に強引にねじ込んだ。絶叫に満足できず、彼はさらに指を入れた。一本、二本、そしてとうとう片手すべてをドリアンの体の中に収めた。


酒瓶と指を入れられ、ドリアンは縛めを外そうと絶望的にあがいた。彼が喉の限りの悲鳴を上げると、男は拳を中に突き込んだ。ドリアンはとうとう気を失った。


一部始終を見ていたチャーリーは、興奮のあまりフランクが拳を抜く前に床に精を漏らした。フランクはこれまで以上に大声を上げて笑い、お前の番は無しだなと宣言した。


チャーリーはうんざりした顔になり、バスルームへ水を汲みに行った。グラスに水を入れて戻ると、ドリアンの顔に水をぶちまけて目を覚まさせた。朦朧と意識を取り戻した伯爵にフランクが再びまたがり、サディスティック極まりない行為を再開した。


「おかまの具合がこんなにいいとは知らなかったぜ。おまえはどうだ、チャーリー?」


「やっちまえばどっちのケツでもいっしょだろ。」チャーリーはタバコに火をつけ、軽蔑した表情で答えた。


フランクの目が丸くなった。「おい、一本よこせよ。もっと大声を上げさせてやるぜ。」


彼らの背後から、冷たい怒りに満ちた声が響いた。「そいつにもう一本でも指を触れてみろ。心臓を撃ちぬいてやる。」


チャーリーが振り返っり、激怒したクラウスが巨大な拳銃を握りしめて階段を登り切ったところに立っているのに気づいた。


「くそっ!」


彼の拳銃は数フィート離れたテーブルの上にあり、彼はそれに手を伸ばすという大きな誤りを犯した。クラウスは前に出て、怒りの限りを込めて男の顔面を殴りつけた。チャーリーはその場に崩れ落ちた。鼻が折れ、完全に気絶していた。クラウスは怒りを浮かべたままフランクの方に向き直った。「降りろ。今すぐにだ。」彼はそう命じた。


「嫌だといったら?」


「殺す。」


視線がぶつかった。フランクは相手の言葉が言葉そのままの意味だと理解した。彼はおとなしくベッドから降りた。


「床に伏せろ。」クラウスが命じた。ドリアンがうめき声を上げた時、クラウスは気遣わしげに彼を見やり、外傷に目を止めた。あざの残るまで殴られ、出血していた。


「おいおい、本気になるなよ。こいつはただのおかまだろ?」フランクが軽蔑を込めた口調で言った。


クラウスはさっと向き直り、小柄なサディストが膝で立ち上がるのを見て眉をしかめた。我慢できたのはそこまでだった。顔面に蹴りを入れ、顎の骨を砕くと同時に相手を失神させた。


それからクラウスは引き裂かれたシーツの一片を拾い上げ、倒れた男の手を背後でを縛り上げた。ドリアンへ近づく前に、完全に気を失っているもう一人の男も同じように拘束した。


クラウスは伯爵の顔を両手で包み込んだ。「ドリアン?」彼は優しい声をかけた。「ドリアン、おれの声が聞こえるか?」


ドリアンは呻いた。彼の瞳は目の前の男に焦点をあわせるまでゆらゆらとさまよった。それから彼は小さな泣き声を上げて体を引いた。「もうやめてくれ・・・」彼はつぶやいた。「お願いだから・・・」


「ドリアン、おれだ。」クラウスはもう一度優しく声をかけ、血と汗の絡まる髪をかき上げて顔を見つめた。「クラウスだ。」彼はポケットを探り、ドリアンの拘束を解くためのナイフを探した。


「クラウス?クラウス、どこだい?なぜ来てくれないんだ?」ドリアンがすがりつくように声を上げた。


彼の言葉は短剣のようにクラウスの心に突き刺さった。彼はドリアンの拘束を外し、激しく損傷したその部分の出血を止めるために注意深くタオルを押し付けた。それから体にブランケットを掛けながら、その他の部分の外傷を調べた。呪うべき下種どもめが。こいつらに何をされた?一体どのくらいこうしてたんだ?


ドリアンが苦痛の声を上げ、クラウスは優しく頬を包み込んだ。「ドリアン、おれはここだ。」彼は柔らかい口調で告げた。「もう終わったんだ。」


ドリアンは焦点の合わない眼差しでクラウスを見た。聞きなれた声が、ようやく彼の脳裏に届いたようだった。「クラウス…?」彼は小さな声で尋ねた。


「そうだ。おれだ。」


「頭が痛いよ。」ドリアンは低い声で言い、身動きしようとして苦痛に呻いた。「どこもかもが痛むよ・・・。」


「じっとしていろ。」クラウスは命じた。そして死ぬな。頼む、ドリアン。おまえは見かけより強いはずだ。


ドリアンはクラウスにしがみつき、泣き始めた。


クラウスは目を閉じた。泣いているのが自分自身のように感じられた。それから彼はまぶたを開けて床に横たわった男どもを見下ろし、鉄のクラウスに戻った。彼は殺意を込めた目で男たちを見つめた。「ドリアン、救急を呼ぶぞ。」彼ははっきりした口調でそう告げた。


「置いていかないでくれ。」ドリアンがつぶやくように言い、クラウスを掴む手に力を込めた。


置いてなど行くものか!


「電話をかけに下へ行くだけだ。おまえには緊急医療が必要だ。こいつらは拘束した。大丈夫だ。」クラウスは落ち着いた声でそう言い、硬い声で付け加えた。「何かするようなら、殺す。」


ドリアンは返答を聞いてうなずいた。そんな約束を実行できる男がこの世に一人しかいなかった。鉄のクラウス。ドリアンは体の力を抜き、ひどく痛む頭を枕に乗せた。体を丸めたかったが、その力すらなかった。


クラウスは立ち上がり、じっとドリアンを見つめた。視界の隅に二人の男が入り、自分の殺意と戦わねばならなかった。彼は階下に降り、衛星電話で警察と緊急に通報した。それから彼はベッドルームに戻り、伯爵の傍らに腰を下ろしてただ待った。彼のこれまでの世界が砕け散るのを。




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