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2012/01/06

Appetite Suppressant 09 Rainy Days And Sundays - by Margaret Price



Fried Potatoes com -  Appetite Suppressant  09 Rainy Days And Sundays
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Chapter Nine
Rainy Days And Sundays (雨の日と日曜日には) 
※Carpentersの名曲『Rainy Days and Mondays』から





目覚めたとき、ドリアンはクラウスが黙って自分を見つめているのに気が付いた。「知ってるかい?」ドリアンは満ち足りた笑顔で言った。「何日か前まで、きみにそうやって見つめられるたびに、よからぬ妄想にかられていたんだよ。」

「とうとうこうなったんだな。」クラウスは答えるともなく答えた。彼はベッドに縛り付けられたまま目覚めたときのことを思い出していた。

彼の表情に浮かんだ陰鬱さに、ドリアンは眉をひそめた。「きみ、何か気がかりなことがあるんだね?」ドリアンは敏感にそう察し、クラウスは驚いた顔になった。「クラウス、きみに決まりの悪い思いをさせるつもりは全く無いんだよ、もしきみが心配しているのがそういうことならね。私はボンには行かないし、ボンで一番高いビルの上から『とうとう鉄のクラウスをものにしたぞ!』とかなんとかかんとか、そういうことを叫びまわる気もないのさ。」

クラウスは相手をちらりと見て少し笑ったが、何も答えなかった。

「あのね、少佐、少佐。わたしの少佐。私はきみが大好きなんだよ。」ドリアンは続けた。「それにいくら私が自惚れ屋だからって、きみが私を愛し返してくれると願うほど愚かじゃないよ。きみは任務至上主義で、心はは祖国に捧げてる、そういうはずだよね。」

「ドリアン・・・」

ドリアンは両手を挙げた。

「この実験は私たちの秘密なのさ。それ以上でもないそれ以下でもない、恋人たちの小さな秘密、そうだよね?」彼は輝くような笑みを少佐に向けて誓った。「誰にも言わない。外ではキスもしない。」彼はそう言って素早くクラウスにキスし、ベッドを出た。

「それは助かるな。」クラウスはふざけた口調で返した。「でなけりゃ、おまえを撃ち殺さねばならんとこだった。」

ドリアンは振り返り、満面の笑みで答えた。「それって、あの素敵な特大の銃でってこと?」 枕が飛んできて、彼は笑いながらひょいっとそれを避けた。

クラウスは天井を見上げながら横たわり、己が仕出かしたこととの間に折り合いをつけようと考えた。なぜそうしたのか。伯爵がベッドの反対側からこっそり滑り込み、擦り寄ってきたときにも、まだ結論は出ていなかった。「まだ気にしてるのかい?」

「いや、悪い気分じゃない。」

ドリアンは安堵のため息をつき、手のひらをクラウスの胸に滑らせて、相手が深い息を漏らすままにまかせた。突然手首を捕まれたとき、度を越して馴れ馴れしくしすぎたのかもと、心配になった。

「待て。」

ドリアンは怪訝そうな顔をして、ベッドを抜け出た相手を見送った。バスルームから水音がして、彼は微笑んだ。間もなくクラウスはベッドに戻り、毛布を引き上げた。「くそっ、なんて寒さだ。」

「下の暖炉が消えたんだと思うよ。」

伯爵が胸を愛撫しようと伸ばした手を見てクラウスは小さく笑い、それからドリアンを後ろから引き寄せた。「そこじゃない。」

「いろいろ試してみる気になった?」ドリアンはキスを返し、低くうめいた。

「おまえを触るのは、・・・いい気分だ。」クラウスはため息をついた。「肌がこんなに滑らかだ。」

ドリアンは目を丸くした。鉄のクラウスがそんなことを言うとは、考えたことも無かった。「好きなだけ楽しみなよ。」彼はささやいた。「セックスがすべてってわけじゃない。触れ合うだけが素晴らしいこともあるからね。」

クラウスは驚いた目でドリアンを見た。この男がそんなことを考えるとは、まったく思いも寄らなかった。

「いい匂いだ、きみ。」ドリアンはクラウスの紙に顔を埋ずめて言った。

クラウスは同意しなかった。「煙草の匂いしかせんはずだぞ。」

「性そのものの匂いがするのさ、きみ。私の美しい男からはね。」

クラウスは体の動きを止めた。それから両手でドリアンの頬を挟み、瞳を覗き込んだ。「頼みがある。」彼はゆっくりと口を開いた。

あまりにも見慣れた、誘うような表情が伯爵の顔に浮かんだ。「何なりと。私のいとしい少佐の頼みなら。」

「それをやめてくれ。おれが欲しいのはドリアンだ。エロイカじゃない。」クラウスは断固とした口調で言った。「エロイカと少佐は無しだ。いいか?やつらは金曜の夜を台無しにした。」

ドリアンはわざとすねたような顔をした。「ちょっとでもだめなのかい?」

「だめだ。」

「ちぇっ、つまんないの。」

「馬鹿者。」

ドリアンは愛情のこもった罵倒に笑った。「了解だ。『エロイカ』は無しにするよ。」彼はクラウスの胸に頭をもたせかけた。「きみを誰とも分かち合いたくないしね。」

クラウスは伯爵の頭のてっぺんにキスし、それから柔らかい金髪の巻き毛を手櫛で梳いた。「おれは誰とも分かち合いなぞせんぞ。」かれは落ち着いた声でそう言った。

ドリアンは満足そうな嘆息をついた。「朝食もひとり占めかい?」

クラウスはぐっとつまった。

「朝食は、分け合って食おう。」



* * *


「クラウス、まだ他にもすることはあるよ、ね?」ドリアンはそう言ってみた。

「後でだ。」

拒否しきれない自分を認め、ドリアンは諦めのため息をついた。どうしてクラウスがこれにこだわるのか、彼には皆目わからなかった。

「じゃあ、枕をいくつか腰の下に挟んだほうがいいかもしれないね。」

「なぜだ?」

クラウスは自分の前のものを愛撫する手に気付き、顔を赤らめた。

「う・・・」

ドリアンは相手がどぎまぎしているの気付き、にやりとせずにはいられなかった。自意識過剰気味のクラウスは本当に愛らしかった。彼はクラウスが広げた足の間に座り、腰の下に枕を差し入れてやった。彼には、クラウスがまだ緊張を解いていないのがわかっていた。先に試したときと同じく、彼は彼の体のこわばりをを解きほぐすことから始め、感じている声を引き出すことに成功した。それから、むき出しの尻を愛撫し始めたが、すぐには挿入を試みなかった。

「力を抜いてくれよ。私の美しい少佐ったら。」ドリアンは誘惑するようにささやいた。

クラウスは抗議の声を漏らしつつ、次に起こることを予期して目を閉じた。が、驚いたことに、次にドリアンの手を感じたのは別の場所・・・、普段はゆっくり柔らかく揺れているそこだった。「わっ!」彼は叫び声を上げ、とっさに枕から顔をあげた。

「悪くない感触だろ?」ドリアンはくすくす笑った。

「なんだっ・・・」

「しーっ、堅くならずに楽しんでくれよ。」

「硬くなるなだと!冗談にもならん!片方だけでも柔らかく出来たら上出来だ!」

ドリアンは笑い出さずに入られなかった。「クラウス、きみに冗談が言えるなんてね!」

クラウスは枕を動かし、頭を下ろした。彼はもぐもぐと口の中で罵った。「くそっ、馬鹿者めが!」

ドリアンは彼の入り口をくすぐった。指先で周りをじらし、手のひらで臀部を愛撫した。それから彼は、ゆっくりと注意深く、指を差し入れた。

クラウスは驚いて息をのんだが、今夜はそれほど緊張せずにやりすごせた。

「痛みを覚えたら言ってくれ。」ドリアンは内部を探りながら言った。

「むぅ・・・、妙な感覚だ。」

「そんなもんだよ。」ドリアンは笑って同意した。それから快感を生む場所を探り当て、優しく撫でた。クラウスはほとんど跳び上がらんばかりになった。

「うわっ!」

「電気が走ったみたいだろ?」

「う・・・、こういうことか・・・。」クラウスは目を見開いた。「で、おれはこの先どうなるんだ?」

「うーん、ふうぅ、そうだねぇ・・・、きみはどう思う?」

「考えられん。」

ドリアンは再び笑った。「よろしい、何も考えなくていいよ、ただ感じてればいいさ。」彼はそう言いながら、二本目の指を優しく滑り込ませた。クラウスはうめいた。それから、指の動きにあわせて下半身がうごめきはじめ、伯爵の指がそこを押し広げるにつれて、背筋を弓なりにしてそれに応えた。

やがてドリアンは告げた。「さあ、準備が整ったようだよ。」きみの心の準備の方もできているといいんだけど。肉体のほうは充分なようだからね。低いうめき声を、彼は承諾の印と受け取った。そこで彼は自分のものに充分に潤滑剤を塗りつけ、姿勢を整えた。初めての恋人に痛い思いをさせたくなかった。

ドリアンは、よく慣らされたその部分めがけて体を倒し、性急さのない動きで幾度かの差し引きを繰り返しつつ、少しずつ押し入った。

挿入の瞬間、クラウスは鋭い叫び声をあげた。彼はなかば激痛を覚悟していたが、それは痛みではなかった。伯爵は手練れだった。彼はそこを周到に用意したし、細心の注意を払って巧みに体を進めていたし、クラウスの体のいかなるささいな痙攣にも、注意深く体の動きを止め、それが収まるまでは次には進まなかった。忍耐強い時間の後に、ドリアンはとうとう彼のすべてをクラウスの体の中に収めることに成功した。それから彼は、クラウスがその感触になれるための時間を与え、待った。

クラウスは、伯爵がすっかり自分の中にいることに自分が何を感じているのか、自分自身でもわからなかった。収拾の付かない脳裏に浮かぶ考えのひとつに、おれは男に犯されているという狼狽があった。ああ、おれはやはり変態だったのか。自分の内部で荒れ狂う感情を理解しようと勤めた結果、彼が達した結論はそこだった。息が荒くなった。ドリアンが、クラウスを傷つけないように注意深く、ゆっくりと体を動かし始めたからだった。くそっ、なぜおまえはこんなときでさえそう物分りいいんだ?もっとおれを踏みにじろうとは考えんのか・・・?

クラウスは叫び声をあげた。ドリアンがその場所を突いたのだった。

「クラウス?」

「こ、これか・・・」

「驚いた?」

「ああ、少しな。」

「ここまでにしておくかい?」

クラウスは信じられんと言うように目を見開いた。一旦ここまでことが進んだ今になって、やめてくれと頼むことなどありえようがなかった。彼はうっかり口に出した。「いや・・・続けてく・・・」

ドリアンはにやっと笑った。クラウスの口調から英語がおぼつかなくなっている事を聞き取った。昨夜の自分が、クラウスを受け入れている間にドイツ語がすらすらとは出てこなくなったのと同じように。クラウスが自分のものを受容できることを確かめたドリアンは、注意深く動きを速めた。ほどなく、彼はそれ以上自分を制御できなくなった。だがクラウスもまた、それが生まれてこのかた慣れ親しんできた動きであるかのように、ドリアンと体をあわせ始めた。

「ああ、クラウス・・・」ドリアンはうめいた。「私は・・・私はもう・・・」彼はクラウスが先に解放されるのを見届けてから、自分を解き放とうと考えていた。だがもはやそれはかなわなかった。最後の一突きをくれて相手の体奥深く一杯に精を解き放ち、ドリアンが先に絶頂を迎えた。ほどなくクラウスもまた低くくぐもった声を漏らし、震えた。伯爵の絶頂が、クラウスにも同じものをもたらしたのだった。

ドリアンは恋人の背に覆いかぶさってあえぎながら、相手の心臓の鼓動が次第にゆっくりと落ち着いてゆくのを聞いていた。ああ、きみってすごいよ。かなわないね。彼は自分のものがすっかり緩くなるまで待ち、恋人を傷つけないことを確認しつつ抜き去り、それから恋人とわが身を拭い始めた。

ドリアンがそこに触れた瞬間、クラウスは息をのんで堪えた。ドリアンは即座に手を止めて、丹念に傷を調べた。目に付く外傷はなかったが、しばらく痛みを覚えるだろうことは確実だった。

「怪我をさせてしまったかな?」ドリアンはいくばくかの罪悪感を覚えつつ、そう尋ねた。

「おそらくな。だが構わん。」

「こんなことにまで我慢強いんだね。」

クラウスは鼻を鳴らした。「馬鹿者。」

ドリアンは声に出して笑い、相手の体を清めた。

彼は昨夜、自分が天賦の才に恵まれた恋人にやや圧倒されたことを思い出した。二人の間の密事(みそかごと)を進めるペースを、すこし落とさなきゃね。そうしよう。クラウスは経験が乏しいんだ。そのほうがずっと居心地よくいられるはず。

その瞬間、ドリアンの脳裏に恐ろしい推察がひらめいた。この実験が一度きりのものだとしたら?だからクラウスはすべてを体験すべく急いでいるのだとしたら?彼は表情を強張らせて、眠りに落ちようとしている目の前の男を見下ろした。ああ、クラウス。きみはわたしをどうする気なんだ?





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つづく・・・

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