このサイトでは、「エロイカより愛をこめて(From Eroica with Love)」を題材とした、英語での厖大な二次創作群を翻訳しています。サイト管理者には原作者の著作権を侵害する意図は全く無く、またこのサイトにより金銭的な利益を享受するものでもありません。私が享受するのは、Guilty Pleasure - 疚しい楽しみ-だけです。「エ ロイカより愛をこめて」は青池保子氏による漫画作品であり、著作権は青池氏に帰属します。私たちファンはおのおのが、登場人物たちが自分のものだったらいいなと夢想 していますが、残念ながらそうではありません。ただ美しい夢をお借りしているのみです。

2011/07/30

Closet case, Stuck Zipper - by Margaret Price

 
訳者メモ: Closet Case - a homosexual who pretends to be heterosexual    

Closet Case, Stuck Zipper
by Margaret Price
Fried Potatoes com - Closet Case 

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「くそっ。 ファスナーが噛んどる。」俺はなんでこんなところでこんなことをしとるんだと自分自身を呪いながら、少佐はうなった。さっきまで退屈なパーティにうんざり していたはずなのに、気が付くと伯爵にクロゼットの中に引きずり込まれていた。伯爵はイブニングドレスを着こんで、上から下まできっちりと女装していた。

「少佐、急いでくれ!」肩越しに振り返りつつ、伯爵は息を潜めて言った。「破かないでくれよ!」少佐はもう一度うなった。「これを下ろせと言ったのはおまえだろうが!」彼は布のかたまりと格闘していた。「なんでこんなことを俺にやらせるんだ!」

「だってきみ、困ってるご婦人を無視できないほうだろ?」伯爵は小癪に笑ったか、返答は少佐のさらなる憤激だけだった。「これを脱がせてくれるだけでいいんだ。あの恐竜が私を見つける前に。」

少佐は布の塊から顔を上げて伯爵を見た。「恐竜?なんだそれは?」

伯爵はもう一度振り返った。「外にいる、あの女だよ。」彼はクロゼットのドアの方へ手を振った。「一晩中付きまとわれたんだ。」

少佐は目を丸くした。「女?」それから口の両端が持ち上がった。「女に追いかけられとるのか?」

「笑うなよ、もう!」

もう遅かった。伯爵は冷たく言った。「全然面白くないよ。」

「そうだな。」

「そうだよ。で、ファスナーはどうだい?頼むよ。」

布のかたまりとファスナーとの格闘に戻る前に、少佐は自分自身に言い聞かせなければならなかった。こいつを下ろしちまえば、無事クロゼットのドアが開けて外へ出られるぞ。やがてファスナーがすっかり下まで降りる音が響き、少佐は勝利の声を上げた。「やったぞ!」

そ の時ドアが開いた。伯爵を一晩中追い回していた女がクロゼットの外に立っていた。 彼女はぽかんと口をあけて、目の前の光景を見つめた。「なんてこと!」彼女は喘いだ。そして怒りに任せて言い放った。「この…この…淫乱!」そしてドアを ぴしゃりと閉めて、泣きながら立ち去った。 伯爵と少佐はたっぷり一分ほど立ち尽くした。一体どうしていいやらわからなかった。

伯爵がとうとう口を開いた。「どうやったらこの埋め合わせができるんだろう。」「なんだと?」「女性を失恋させたなんて、どう考えたらいいんだ?」

少佐は目を逸らした。「ばかもの。」




Closet Case, Stuck Closetへ続く…

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