My Love
by Anne-Li
Anne-Li's Slash Page - My Love 俺、クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐は淫売だ。おまえにだけは。自分でもどうしようもない。お前が欲しい。お前が必要だ。愛している…
俺は自分を止められない。おまえを連れてホテルに帰り、ベッドに横たわり、ゆっくりとお前を口の中いっぱいにくわえ込むまで。それはすごくいい。おまえは清潔できれいで力強い。そして、今日いったい何をしてきたかをほのめかす香りがする。お前はそんな匂いのときが一番いい。俺は舌を這わせる。上へ、下へ、おまえの側面に沿って。それからまたくわえ込む。できる限り奥まで。細心の注意をこめて。おまえはそれほど太くないが、十分に長く、そして堅い。俺は下手だ。だが最良を尽くすさ。
ああ、あの好き者の伯爵が俺たちを見たらどう思うだろう?あいつは興奮して、いっしょにやりたがるか?いや、だめだ。おまえは俺のものだ。そして俺もおまえのものだ。おまえのものというだけじゃない、多分ひょっとすると、おまえは俺だけのものだ。おまえのすべてが俺のものだ。言っただろう、俺は自分でどうしようもない。おまえを手放せない。たくさんの、どれも違うおまえ。俺はおまえを自由にする。おまえのすべてが俺のものだ。そして俺はおまえのものだ。
おまえは俺のもの、おまえを信頼している。おまえは常に俺の望みどおりだ。常にそばに置きたいのはおまえだけだ。そうさ、おまえが欲しい。おまえが必要だ。ああ、こんなふうに。考えるだけでもひどく苦しい、だがおまえを俺の中に感じたい。俺の、一番傷つきやすい場所に。俺の中に入り、俺をおまえのものにしてくれ。俺がおまえをそうしているのと同じように。おまえが俺を犯す瞬間が待ち遠しい。俺はそれが欲しい、ひどく、欲しい。俺の全身がそれを欲しがってひくひくしている・・・今もだ。たった今、俺の舌がおまえの一番敏感な部分をじらすように愛撫している、この時でさえ。ここを、この部分をもうほんの少し強く刺激しさえすれば、それですべては終わる。だが俺にはまだその準備がない。まだだめだ。
おまえが俺を犯す瞬間が待ち遠しい。俺は横たわり、脚を広げて、楽に入れられる場所を探している。俺を指を滑らせ、ああ、この指がおまえだったらと願いながら、挿入する。いっぱいに入れる。俺は傷つき、痛みを覚える。それが痛みを伴うことを俺は知っている。それは多分、とてもひどく痛む。そうに違いない。女ならもしかすると、それほど傷つかすにお前を受け入れるかもしれない、だが俺はだめだ。どんな準備をしても、俺は裂け、破れ、傷つくだろう。俺はそれを知っている。だがその痛みは、ひどく「いい」はずだ。だから俺はそれを切望している。その痛みを。
だが多分今日じゃない。エロイカがそばにいる任務の時に、そんなことで俺が見苦しく歩いているところ見られるわけにはいけない。だれもがエロイカが俺を犯したと思うだろう。誰もおまえを疑わない。エロイカですら。だがやつは、非難を受けるべきは自分ではないことをもちろん知っている。は!やつに言ってやりたいぐらいだ。「よう、伯爵。おれに後ろの楽しみを教えたかったって?遅すぎだぜ。」
誰がやったか言えるのは俺だけだ。それは秘密にしておかねばならない。ただ俺とおまえだけの、おれとほかの誰かとの。そのときたった一人だけ、そして誰も見ていない場所で、だれもが息遣いと同じぐらい簡単に壁をよじ登ったりできない場所で。俺のこの性癖を知れば、あいつらは俺の命令など二度と聞かなくなる。だがお前はこれが好きだ。そして、 おまえにはこれができる。できないわけ無いだろう?おまえはいつも傍らで俺のためにいて、常ににおれの愛撫を待っている。
それから俺は口で味わうだけでは我慢できなくなる。たぶん、家に帰ってから、もう一度だ。おれはついにお前に俺を支配させる。屋敷に戻ろう。俺の部屋の、俺のベッドに。こんな味気ないホテルではなく。一晩中かけて、ゆっくりと、たっぷりと。そうすればおまえは引き裂かれた俺を残して去ったりはしない。
ああっ、もうすぐ・・・だ。俺は俺自身を絶望的に握り締め、おまえをできる限り激しくしゃぶる。そして考える。おまえが俺に入ってきたらどんなにいいだろう。そしてとうとう俺は絶頂を迎える。歯を立てないように気をつけながら。最後のスパートをかけるとき、俺は可能な限りすべての注意をおまえに向ける。俺がもはや我慢できなかった瞬間に、おまえを俺の傷ついた口からそっと抜くことができるように。
俺はよろめきなからベッドを出て 小さなバスルームへと向かい、俺自身の後始末をする。それからベッドへ戻る。一晩中お前を舐めながら。お前はいい味がする。たまらない。だがお前にはそう言わない。なぜ言わないかって?おまえが聞いていないからだ。俺はおまえにお休みのキスをする。それから、おまえを拳銃入れに戻し、横たわって自分が眠るための歌を歌う。
-----
作者からの提示。少佐の秘密の愛人は、文庫版16巻の表紙に出ています。
BasilLeavesさん、こんにちは。
返信削除このお話、衝撃的ですけど、ちょっと笑劇的でもありますね(うふふ)
伯爵に教えてあげたい気もします。
Estsetさんからコメント頂けるなんて、過分の光栄です。しかもこんなコメントしづらいエントリに(笑)
返信削除伯爵はきっと一緒にやりたがるからだめです。
いろんな意味で衝撃的ですけど、「よくぞ書いて下さった!翻訳してくださった!」という感想が一番強いです。
返信削除人は誰にも言えない、これだけはバレたら身の破滅、っていう性的な秘密を誰しもが持っているものですし、そうでない人はいないと思います。
もちろん少佐のような人もそういう影の一面を持っていることでしょう。伯爵と男色関係になる、というものよりもっと病的で暗く強い快楽をもたらすもの。このフィクは私達ファンが想像する、想像できる限界の、一番美しいダークサイドな少佐が姿を現していると感じます。こういう淫靡な裏打ちあってこその日ごろの清廉潔白ぶり、猪突猛進ぶり、任務至上主義がいっそう輝くと思います。
Anne-Liさん、BasilLeavesさん、ありがとうございました。堪能致しました。